新歓合宿終了

5月12日から14日まで新入生歓迎合宿を行いました。

13日からは菅原先生をお迎えし、14日には3年生は昇段審査を受けました。審査を受けた3年生はそれぞれ自分の課題を見つけたことと思います。次の段階に向けて怠らないようにしましょう。

新入生にとっては初めての合宿でしたが、大きな怪我もなく無事終了しました。合宿で寝食を共にすることで新入生同士の結束も高まったのではないでしょうか。

打ち上げコンパには犬竹先生、珠玖先生、松浦先生がおいでくださいました。ご入学、ご
入部おめでとうございます、との言葉に自分の入部当初のことが思い出されました。
初心を忘れず、これから新入生と一緒に稽古に励んでいきたいと思います。

新歓合宿の日程について

新歓合宿の日程を更新しました。
3日目の午前稽古は、3年の昇段審査(初段)の予定です。
また、打ち上げコンパの開始時間が18:00~20:00になりました。場所は『朝日屋』で行いたいと思います。

合宿予定の更新と変更の連絡が遅れてしまい、OBの先輩方にはご迷惑をおかけしたと思います。大変失礼いたしました。

記念植樹式

4月16日、故新井紳介君を偲び、新井君の所属していた工学部マテリアル開発系の庭に、3本の冬桜を植樹しました。
この冬桜は1年に2度花を咲かせる珍しい種で、天然記念物にも指定されています。大変貴重なものですが、新井君のご両親のご好意によりその冬桜を譲っていただけることになりました。
当日は工学部長の井口先生をはじめ、たくさんの先生方、先輩方がおいでくださり、滞りなく3本の桜を植えることができました。
この冬桜の成長に負けぬよう、これからも安全面に十分気を配り、稽古に励んでいきたいと思います。

また、この植樹式に関する連絡の不備のために、その日稽古にこられた先輩方には大変御迷惑をおかけしました。今後はこのページを利用する等して、OB、OGの先輩方に現役の活動の様子がわかるよう努力いたします。

6日の稽古

吉田信彌で巣。6日に稽古に行ってきました。例年通り、4月中は1年が来やすいようにと、川内の柔道場で稽古です。私は二高に駐車して道場に行きました。川内は駐車が不便です。
一年生の入部体験者が7、8名来ていたようです。道着には見慣れた名前が書いてあるが、その顔は初めて、という例年の新歓風景です。

2年生と稽古をしたら、私が投げた相手が4年生が投げた2年と頭同士が衝突してしまいました。私の投げも不十分だったし、自分で反省。川内は広いからと油断してはいけません。

仙台では3月まで「あしたのジョー2」をケーブルテレビで放送してました。私らの世代には懐かしい傑作です。あたらめてみてみると、やっぱり感激でした。

和合第41号発行

和合第41号が発行されました。
発行が遅くなってしまい、大変申し訳ありませんでした。
なお、ご購入をご希望された先輩方につきましては、後日発送させていただきます。

稽古について

こんばんは。33代の高橋です。
今日は新観演武だったようですが、いかがでしたでしょうか?

ところで(ここに書く内容ではないかもしれませんが)今週の稽古はどうなっているのか教えていただけないでしょうか?

今週末に毎年恒例の社会人の合気道部仙台合宿があります。
例年、私は金曜に先乗りして稽古に参加させてもらっています。
今回、社会人の方二名が一緒に金曜の稽古に参加したいということで、その予定で動いています。

この期に及んでという気もしますが、情報宜しくお願いします。

第20回カンボジア通信

このテキストは、6代工藤先輩が「カンボジア通信」として、 月1回発刊しているものをいただいて許可を得て転載しております。 今回は2005年4月号の転載です。

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「カンボジア通信 April 2, 2005」

1. 合気道活動報告
3月20日~25日の6日間、合気道幸徳会、富士通合気道部の中野秀一5段(法政大学合気道部OB)がプノンペンに滞在されました。
短い滞在の間に6回の稽古指導をお願いしました。23日(水)と24日(木)の2回はオープンしたばかりのアーク・トゥール・クラサング道場での12~13歳の少年を中心とする稽古でしたが、彼の指導ぶりがとても印象に残りました。中野さんは、川崎の幸徳会の稽古で多くの少年、少女たちを指導しており、準備体操なども子供向けに工夫していて、小さい子供を教えた経験に乏しい私にはとても参考になり助かりました。
また、25日は帰国当日にも拘わらず午前中に床の修理がほぼ完了したプレック・アンチャン道場での記念すべき稽古再開の初指導をお願いしました。
久しぶりの稽古で高校生を中心とするメンバーは、熱心に中野さんの指導を受けていました。
なお、プレック・アンチャン道場につきましては、この程、アークより道場に関するすべての権利をカンボジア合気道クラブ(CAC)へ委譲してもらうことになりました。今後については、道場を運営していく上での一切の責任をCACが負うことで、高校生たちも安心して稽古を続けていくことが可能となりました。
アーク、北條代表をはじめ会員の皆様のご配慮、ご支援に心より感謝申し上げます。
中野さんは、バクセイ・チャムクロング・クラブ道場とバサック道場でも指導されて、CAC4道場すべてで稽古指導された初めての指導者となりました。稽古中心の滞在となり、こちらの生徒たちには貴重な経験となりましたが、たいしたおもてなしも出きぬまま帰国され、誠に申し訳なく思っております。
私たちの活動ぶりが度々、テレビや新聞、雑誌などで紹介されるせいか、変わった依頼を受けることもあります。

この程、Lycee francais Rene Descartes (aefe) というフランス系の学校の先生3名が稽古見学に見えました。合気道の剣と杖の形をみたいとの希望で、お見せしました。話しを伺うと、生徒9名が演じる「星の王子様」のショーの中で、先端にライトをつけたスティックを使う場面に合気道の杖の動きを取り入れたいので指導してほしいとの依頼でした。
合気道の稽古ではないので、戸惑いましたが3月31日から6月9日の最終リハーサルまでの7回、杖の動きを使った振り付けで協力することにしました。協力後に、CACへわずかですが寄付してくれるそうで、ラブート氏らのクラブ運営資金の助けにはなるようです。

3月31日午後に、ラブート氏の長男チェミニト君を助手に第一回目のリハーサルを行いました。足さばきと簡単な杖の形を練習しましたが、6~7歳の男の子9名は右も左もバラバラで、揃ったパフォーマンスにするのはかなり難しそうで、どうなりますやら予想がつきません。好奇心からとはいえ、安請け合いし心配の種を抱え込んでしまったかもしれません。
2003年12月以来、熱心に稽古されてきたJICA専門家の小林隆信さん(3級)が3月30日に2年9ヶ月の任期を全うされて、息子の平延君(4級)ら家族と共に帰国されました。

帰国後は埼玉に住む家族と離れ、香川県の農水省関連の役所に勤務されますので、合気道丸亀道場で稽古を続けたいと申しておりました。CACを物心両面から力強く支えてくれました。本当に有難うございました。 
本省での会議出席などで上京することも多いそうで、私が審査した3級の免状を持参して本部道場を訪ねるよう勧めておきました。その際は、会員登録、正式の免状交付などご手配下さいますよう本部道場の皆様よろしくお願い致します。  
  

2.カンボジア・トピックス

・家族カンボジア初訪問
3月3日~11日の9日間、妻と息子、娘の3名が初めてカンボジアを訪れました。
JICAではシニアボランティアが、勉学のため日本へ残している子女を学校休暇期間等を利用して任地に一時呼寄せした場合に航空料金の一部が支給されるという「子女一時呼寄せ制度」があります。息子、娘とも大学生で、この制度を利用した訪問ができました。
滞在期間中は私の仕事場の一つであるバクセイ・チャムクロング・クラブ道場での稽古見学をはじめとして、週末を利用してアンコールワット遺跡とシアヌークビルに案内しました。トンレサップ湖では水上家屋で漁業を営みながら生活している人々の暮らし振りなどが珍しかったようです。
例年に比べて気温も低めで、朝晩は20度前後で推移していたようで、たいした汗をかくこともなく遺跡めぐりができました。
日本にいればこの時期花粉症に苦しめられる妻は、炊事、洗濯の主婦業からも開放されて快適に過ごせたようで何よりでした。

ただし、私にとっての唯一の誤算が、シアヌークビルのホテルカジノで発生しました。会社員時代のラスベガスやロンドンのカジノでの経験から賭け事は決して儲からないということを教えるために息子、娘にそれぞれ50ドルを渡し、遊ばせたのですが、ビギナーズラックなのか日本のゲームセンターで鍛えているためか分りませんが、息子、娘ともわずかですが勝ってしまい、せっかくの親心は逆効果となってしまいました。
まあ、こちらの人々のつつましい暮らしぶりを垣間見てくれただけでも良かったかなと親としては自己満足せざるを得ませんでした。
  

・カンボジア軍:スーダンでの国連平和維持活動へ初派遣
この程、カンボジア政府は紛争地域のスーダンへ軍隊を派遣し、国連の平和維持活動に協力すると発表しました。
当初、隊長と隊長補佐からなる将校15名を派遣し、次いで135名の兵士を英語力、健康状態、政治への中立性などの面から厳しく選抜し、派遣する予定です。すでに選抜されている将校たちは、1993年に国連暫定統治機構の機関で仕事をした経験者が殆どです。
フンセン首相は、国連の要請があれば1,000名までは世界中どこにでも派遣する用意があると表明しました。しかし、この国に派遣費用を負担するだけの予算がないため、すべての費用は国連が負担することになります。カンボジアも長い紛争の時から10年を経過して、やっと他国の紛争地域での手伝いが出きるようになりました。
日本では自衛隊のイラク派遣について議論が続いていますが、この国の人々にとって自国の軍隊が他国の平和のために活動できるということは、自らの国の平和を象徴する出来事といえるでしょう。この事実の重みは、これまでのこの国の過酷な歴史を振り返ると、我々日本人とは比べ物にならないだろうと言わざるを得ません。 

・中学校進学率低迷続く
教育省は小学校から中学校への登録料を無料としているにも拘わらず、進学を諦める生徒の数が増え続けていると発表しました。
この背景には、貧困と先生へ支払う非公式の授業料の存在があるそうです。
教員組合によると、昨年は35%の生徒が勉強を続けることができなくなり、この比率は2003年より5%悪化しました。これらの生徒たちは家計を助けるために仕事を始めざるを得なかった子供が大半で、また、低給与の教師たちが小遣いかせぎのため、不当な費用負担を生徒の親に強いることが学業継続を更に困難にさせている要因と思われます。。
特に、地方における学校建設の遅れと教員不足が深刻で、都会においてすら一クラスに100名以上の生徒という学校も多く、大きな問題となっています。
世界銀行や各国のNGOが資金を提供して、学校建設などを進めていますが、政府による教育行政の運営や予算配分面でまだまだ改善すべき課題が多いようです。
教育の機会均等がかなりの程度確保されている日本においてすら、格差の固定化が問題になりつつあるとNHKテレビの特集番組で報じていました。
しかし、カンボジアでは「教育の機会均等」という言葉すら聞くことが少ないのではないでしょうか。
貧富の格差が更に拡大し、社会不安を増幅させない為にも、せめて小学校と中学校教育だけでも子供たちがきちんと受けることができるようにして欲しいものです。  
    
カンボジア合気道クラブ
                  工 藤  剛

本部春合宿

35代の伊藤です。

1週間前になりますが、現役部員が本部道場に春合宿に来ていたので木曜日と日曜日に久しぶりに本部へ行きました。

木曜日は内弟子さんの代稽古だったのですが、相手を何回か変えてやったので現役部員とも何人かとやることができました。永田君、上岡さん、佐々木さんだったと思います。3人とも結構と言っては失礼ですが上手かったですね。永田君なんかよく稽古してるのではないかと思わせました。(私の目が曇ってるといわれるかも知れませんが;-) )

日曜日は、道主の稽古の時間で主将の金子君に相手をしてもらいました。彼とやってたお陰で実に6年ぶりくらいに道主に投げられました。もちろん、金子君も実に稽古をやっているなぁと感じさせるものがありました。久しぶりに本部に来た先輩に気を使ったのか、若干緩くなるところもありましたが、稽古していて感じさせる学生らしさは清々しくて気持ちよかったです。

2年生は、残念ながらあまり見れなかったのですがあの様子ですと45周年も無事取り仕切ってくれるのではないかと思います。道主からも
「今年は演武会だな。来るよな?」
と言われたので、仙台に足を運ぼうと思っていますが楽しみです。

ところで、今の女子部員は1年目の春合宿から袴を履くみたいです。似非フェミニストの私としては、1年後期から付けさせても良いのではと思うのですが 🙂 。

第19回カンボジア通信

このテキストは、6代工藤先輩が「カンボジア通信」として、 月1回発刊しているものをいただいて許可を得て転載しております。 今回は2005年3月号の転載です。
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「カンボジア通信 March 1, 2005」

1. 合気道活動報告

セミナー & 新道場オープニングセレモニー

東芝合気道部の金子さん(当部OB)が2月10日~18日の間、カンボジア合気道クラブ稽古指導を目的にプノンペンを訪問されました。2月21日にオープンした「アーク トゥール クラサング合気道道場」に掲げる開祖、2代目道主、現道主の写真を携えての2度目の訪問でした。11日からレス ジャルデンス ドゥバサック道場での指導をお願いしましたが、2度目ということで生徒たちのなかに顔見知りも多く、スムーズに指導されておりました。

アーク トゥール クラサング道場では、ラブート氏ら多くの生徒がオープニングセレモニーに向けた準備に忙しく稽古は出来ませんでしたが、道場正面に掲げた開祖、2代目道主、現道主のお写真をお見せすることが出来ました。週末の休みもあり計5回の稽古でしたが、生徒たちもいつもと違う先生の指導を受けることでこれまでとは異なる新鮮さを感じてくれたようです。

また、今回は稽古のない週末を利用して一泊二日でシアヌークビルを案内しました。プノンペンからバスで片道4時間の旅ですが、バス代往復7ドル、ホテル1泊18ドルと信じられない位の安さです。ここのリアム国立公園で、JICAシニアボランティア前川宏氏(環境教育、神奈川県出身)がレンジャーとして自然環境保護の仕事をされていて、ボートで案内してもらいながら彼の仕事ぶりを見せてもらいました。
21,000 ヘクタールの広い公園を30名ほどのレンジャーで管理しているそうですが、手が回らないためにマングローブの木が不法に伐採されている所があちこちに見られます。ちなみに、マングローブの木はプノンペンでもよく使われている炭の原料で、需要が多いために伐採をすべて止めることはとても難しいようです。

ボートから陸地に上陸して、案内してくれたレンジャーたちに誘われ,村人の家で昼食をご馳走になりました。ジャックフルーツが家の周りに鈴なりに生っていて、金子さんには珍しかったようで一杯食べてました。果物を切る際に使用した包丁や葉っぱが食べた後で気になったようですが、お腹もこわさず幸いでした。前回の初訪問とはまた一味異なるお土産話しを持って帰国できた事と思います。生徒たちへのご指導有難うございました。

2月20日には、東南アジア巡回指導B班の皮切りとして金澤師範、小谷指導員がプノンペン入りされました。翌日21日午前中(9時~10時半)のセミナーは、学校、勤めの関係で生徒が参加できるかどうか心配でしたが、30名来てくれ両先生の指導を熱心に受けることが出来ました。特に、受けの構え、打ち込み方と受身を正確に行うことで、取り受け双方の練磨がより高められることを身体で示されました。生徒たちの受けの姿勢が良くなるよう今後更に注意しながら稽古していきたいと思います。

同日午後からは「アーク トゥール クラサング合気道道場」のオープニングセレモニーが、教育青年スポーツ省、カンダール州、ユニセフ及び日本大使館、J I C Aカンボジア事務所各代表の臨席を得て、開催されました。

カンボジア側からは、道場建設に対する感謝の言葉と今後への期待を込めた挨拶がありました。日本側の代表からは、この新しい合気道道場がカンボジアひいては世界の平和へ貢献できるような活動の場になるようにとの期待感が表明されました。この思いは、道場のドーネターであるアークの皆様の強い願いでもあり、道場を預かる者の一人として身が引き締まりました。

各代表によるテープカットの後、新道場での初めての合気道の演武を行いました。小谷指導員の座り技、投げ技の基本技から始まり、「カンボジア合気道クラブ」の各道場メンバーによる固め技、投げ技の演武が披露されました。プレックアンチャン道場の高校生たちは当初、選抜メンバーで演武する予定でしたが、午前中の金澤師範によるセミナーに参加した20名全員がやる気充分で道衣に着替えていましたので、急遽、普段の稽古のままをお見せすることにして、全員参加による演武となりました。この為、初心者の生徒は戸惑った動きをしていたようですが、今後も稽古を続けていく上で、良い経験になったことと思います。

最後の締めの演武を金澤師範にお願いしましたが、本部道場からお出でいただいたプロによる合気道の技を出席された皆様も充分に堪能されたようでした。オープニング セレモニーを盛り上げていただいた金澤、小谷両先生に改めて感謝申し上げます。メディアについてはテレビ局3社にだけ案内しておいたのですが、結局、5社が取材に見えた他、新聞社からの電話インタビューを受けました。

この式典の模様は同日夕方から翌日にかけてのスポーツニュースで、テレビ各局により一斉に全国放映されたことをご報告申し上げます。なお、新道場での稽古スケジュールを火曜日、水曜日、木曜日、金曜日の週4回に決め、3月1日より本格的に生徒募集を開始します。内、水曜日、金曜日の週2回を私が担当し、あとの2回は1級を持つアシスタント コーチ4名に指導を任せることにしました。10~16歳位の子供が中心となるようですので、こちらのメンバーと力を合せてあせらず、ゆっくりと育てていきたいと思います。

・アーク プレック アンチャン道場—不都合発生

突然、生徒数が増え、うれしい悲鳴をあげていたプレック アンチャン道場の床があちこち抜けてしまいました。一番上のカバーとその下のマットを剥がして床と床下の状況を確認したところ、床材はすべてどこからか持ってきた廃材を使用しており、ボロボロでした。コンクリートも通常の半分の薄さで砂が表面に浮き出ている箇所もありました。セメントでも大分、材料費を浮かしたものと思われます。アークからは充分すぎるほどの建設資金が仲介者の日本人の方に渡されており、かなり立派な道場ができて当然のはずでした。

しかし、建設工事中に工事内容を誰もチェックしなかった為に、建設業者は好きなように手抜き工事を行えたようです。生徒数も増え、そのままにも出来ないのでなんとか修理して再開できるよう準備に入りました。幸い、昨年私が一時帰国した際に合気道仲間の皆様からアークへ寄付いただいた分を、カンボジア合気道クラブの活動資金として使ってよいとの申し出がアークより寄せられ、有難くお受けしました。

この貴重な資金とJICAより提供されるシニアボランティアへの活動資金と合せて、なんとか修理できそうです。早く、修理工事を進め生徒たちが又、元気に稽古にはげめるように致します。皆様から寄せられたご支援に、改めて感謝申し上げます。
  

2.カンボジア・トピックス

・停電多発
東芝合気道部の金子さんが滞在中にも市内のレストランや私の自宅で停電が起こりました。恐らく、今の日本ではめったに経験出来ないと思いますが、こちらで生活していると良くあります。昭和20年代の日本と同じで、子供の頃にタイム スリップしたように感じます。私が住むレス ジャルデンス ドゥ バサックでは停電すると直ぐに自家発電へ切り替えますので、冷蔵庫の中のミルクや生ものが腐ることはありません。

一般の家庭では電気冷蔵庫はあまり普及しておらず、氷を入れたアイスボックスでミネラルウォターやジュースなどを冷やしています。クメールの方は停電に慣れているようで、稽古中でも慌てず静かに回復をまちます。但し、一度停電すると直ぐに回復することはありませんが。

増え続ける電力需要に供給が追いつかないことが最大の理由ですが、水力発電への依存度が高く、乾季で殆ど雨が降らないことも停電に拍車をかけているのでしょう。プノンペンでは、15万世帯が電力供給契約を電力会社と結んでいて、120メガワットの需要があります。この内、昨年だけで2万2千世帯が新規に契約していて、電力会社には110メガワットの供給能力しかありません。

従って、ある地域で2時間送電すると、他の地域で送電をストップすることでやりくりしているようです。民間の電力会社がディ-ゼル燃料を使った発電事業を3月15日から始める予定で、1日32メガワットの電力が供給されます。更に、雨季に入れば供給も改善され停電も少なくなることでしょう。

・メコン流域共通観光ビザの発行

観光省は、カンボジアと中国、ラオス、タイ、ベトナム、ビルマの6ヶ国が共通の観光ビザ発行を検討することに同意したと発表しました。これが実現すれば、EU圏における共通ビザと同じように「大メコン半地域」ビザをそれぞれの国で取得すれば、6ヶ国内を自由に旅行できるようになります。

2004年にカンボジアを訪れた旅行者の数は、100万人の大台に乗りました。タイの1,200万人に比べればわずかですが、このシングルビザが使えるようになり、更に、航空便の本数が増えれば、2010年までには600万人へ増えると期待しています。

2005年末までには、6ヶ国すべてがこのシングルビザ計画を承認する見通しで、より多くの観光客の訪問が、この国の経済発展と国民の生活向上につながるようであれば、何もいうことはありません。 
    
カンボジア合気道クラブ
工 藤  剛