第1回カンボジア通信
このテキストは、6代工藤先輩が「カンボジア通信」として、
月1回発刊しているものをいただいて許可を得て転載しております。
今回は2003年6月号の転載です。
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合気道
現在三ヶ所の道場で稽古を行っておりますが、今月はこちらでも昇級試験を
実施します。
・6月4日(水):ドゥ-・バサック道場
・6月7日(土):バクセイ・チャムクロン・クラブ道場
・6月19日(木):アーク・プレック・アンチャン道場
特に、アーク・プレック・アンチャン道場の高校生が初めての昇級試験で張切っております。20名位が対象で、何度かリハ-サルもやり準備は出来ていますが、当日が楽しみです。
定着しつつあるメンバーは3道場あわせて60名くらいに落ち着いております。
サマーコースのクラスを用意し、高校生、大学生が増やせないか検討中です。
?日常生活
こちらで生活していて強く感じるのは、子供の多さと年寄の少なさです。
私の世代の日本と同じで貧乏人の子沢山とポル・ポト政権時代の大虐殺も影響しているのでしょうが、14~24歳の階層で総人口(推定1,200万人)の52%を占めるそうです。
7月27日に日本、アメリカ、フランス、ベルギーなどのドナー国が注目している5年ごとの総選挙がありますが、今年新たに18歳で選挙権を獲得した人数は50万人と報じられておりました。人口構成の面からは日本とは逆で、将来へ向けて活力と希望にあふれる国とみることも可能です。
反面、青少年育成の為のインフラの遅れが大きなネックとなっていることも事実でしょう。
アーク・プレック・アンチャン道場を建ててくれた「アーク」(北條友梨代表)や「JHP・学校をつくる会」(小山内美江子代表)など多くのボランテイア団体が学校を建設し、寄贈してきました。
それでも、二部制(今の若い人には死語かな?)が殆どの為、学習時間不足を補うべくプライベートスクールに通う子もいますが、かなり裕福な家の子供だけだと思います。
家計の足しにとプサー(市場)やレストランなどで物売りや物乞いをする子供を多く見かけます。
合気道などの武道やサッカーを通して、これらの子供たちの明るい未来が開けるように少しでもお手伝いが出来ればと願っております。
今日のところはこの程度で筆を置きますが、選挙、交通事情、王位継承や殺し屋に関する話題など、徒然なるままにお伝えして参ります。
プノムペンより 工藤 剛